松田道雄の書

妊娠5ヶ月くらいの時に頂いた子育て本を読んでから、突如育児に関する本に興味が出てきて、色々と調べてちょこちょこ読んでいます。
中でも、すごーく評価の高かったのが松田道雄氏の本。
実際に3冊買って読みましたが、最新の考え方かどうかは置いといて、ベーシックな古典としては非常におもしろいものだなーと思います。

定本育児の百科

定本育児の百科

これは絶版なので、中古で2003年度版を買いました。分厚くて見てくれも「百科事典」って感じですが、内容はそんなに辞書的ではないかな。
でも、1ページ目から読んでいくと、「おじいちゃんのあったかみ」みたいなのを感じることができて、親が近くにいないわたしには心強いです。
育児の始めのページに、パパへのメッセージが書いてあるところも、独特の雰囲気です。


その後に読んだ同じような形式の本では難しい病名とかたくさん書いてあったのですが、そういうのは特になし。
いざというときに参考になるかどうかはギモンですが、心構えという意味では、すごく良書だと思いました。
今は文庫で手に入るみたいですが、病気の部分が抜かれているということで、結構こき下ろされているんですよね・・・。でも、重いととにかく読みにくいので、上記のように実用書ではなく古典の読み物として使うのであれば、たぶん文庫でOKだと思います。


私は赤ちゃん (岩波新書)

私は赤ちゃん (岩波新書)

私は二歳 (岩波新書)

私は二歳 (岩波新書)

見開きごとに1つ、「ぼうや」が語り手のお話が載っています。
今や古き良き日本の家庭像、という感じなので、こちらもやっぱり古典として読む感じですね。
でも、子どもの視点から、快不快、好き嫌い、トラウマなどの感覚を尊重してあげることで、子どもと上手に付き合えるのかなーという気がしました。そういったベーシックな心構えを自分のなかに植える、という意味で役立った本です。